立山黒部ジオパーク 高低差4000mロマン 立山黒部ジオパーク 高低差4000mロマン

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下立の大理石

 この岩石は、温泉環境で沈殿したトラバーチンという石灰岩です。トラバーチンを覆う砂岩に含まれるジルコンの年代から、1億年前に作られたことが分かりました。このトラバーチンは、国会議事堂が作られる時に内装材として切り出され、縞メノウ(オニックス)のような外観の大理石(マーブル)とされ、「オニックスマーブル」という石材名で流通しました。このトラバーチンは、国会議事堂の参議院・衆議院両院玄関、階段・二階エレベーターホール・銅像台座で使用されています。黒部市では、林道工事の際に大量に見つかったものを保管し、宇奈月小学校や黒部宇奈月温泉駅などの内装材に使用しています。このように、我が国の民主主義国家の象徴である国会議事堂で大量に使用されていることと、白亜紀のトラバーチンは学術的にも重要とされ、この岩石が「富山県の岩石」に選ばれました。

  • 緯度:36.8386456814523°
  • 経度:137.54698795833582°
  • 標高:617m

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